訪問着 金彩源氏物語絵巻(道長取地紙散らし)
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令和三年度の京都府伝統産業優秀技術者表彰「京の名工」審査用作品で金彩職人四十年の集大成として取り組んだ作品である。
下絵、糊置、友禅で金彩の下地を作り摺箔、押箔、振金、金糸目による金彩技法と顔料彩色での仕上げと京縫を施した作品である。
下絵と仕上げは増田氏に、友禅は富永氏に、京縫は杉下氏と尊敬する京の匠に御依頼した。
また、悉皆業の中川和久氏には構想から終始ご協力頂き作品は六月から三ヶ月を掛けて完成した。
九月に京都府の知識人による審査の後、京都府公館に於いて西脇京都府知事より京都府の伝統産業優秀技術者として表彰された。
本年の春に岡山の鼓奏者である岡村昌子様にご購入頂き晴れの席にてお召し頂きました。平安絵巻の帯とのコーディネートも素晴らしい。