京友禅 金彩団扇 うちわ
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和紙への金彩加工を目的とした作品。従来、京友禅の金彩工芸では縁蓋(マスキングシート)を頻繁に使用するが、和紙のようなものにテープを貼るようなことをすれば傷がつき、和紙に大きな影響が出てしまう。それゆえ縁蓋やカッターなどを用いずにできる金彩工芸の技法を主に使用して加工をしている。
和紙に刺繍のような立体感を表現、見る角度によって表情は変わり美しい団扇に仕上がっています
これらの金彩団扇の特徴はすでに仕立てた状態であった団扇を仕入れて加工していることである。すでに出来上がっている団扇にも加飾することで、既存の団扇などに新たな表情を与えることも可能である。
使用した技法
・筒描きによる盛金加工(刺繍のような立体感を出す技法、花の輪郭や蔓の部分)
・色箔による砂子のぼかし表現 (花のぼかし表現)
・摺箔(本来仕立てた状態では難しい摺箔技法を応用して加工した流水模様の団扇)