線 交差 金彩
Share
古典的な「摺箔(すりはく)」技法を用い繊細な装飾を施しています。摺箔とは、型紙を使って糊で模様を摺り、その上に金箔や銀箔を丁寧に貼り付ける技法です。一見すると単純な工程に見えますが、糊の量、型の置き方、箔の押さえ方など、すべてに繊細な感覚と集中力が求められます。

こちらの商品は金と銀の線が交差するデザインが特徴です。伝統的な「摺箔(すりはく)」という技法を使って、型を何度も重ねながら少しずつ箔をのせていきます。見た目はシンプルですが線の角度や位置をしっかりと合わせるためにはかなり集中力が必要です。特に糊が乾く際には生地が縮んでしまうためそういった歪みを出来るだけ回避するように加工を施しております。特に線が交差する部分では糊や箔の重なりによって厚みに変化が出て、光の当たり方で表情が変わるのも魅力のひとつ。細かな部分まで手間ひまをかけて仕上げた、繊細で奥行きのある一枚です。