サリー 『蝶に市松模様』
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京友禅きもの芸術展にて展示発表されたサリーと呼ばれる南アジア地域の女性が着用する民族衣装。田中金彩工芸はこちらの作品の金彩を担当させていただきました。
通常の反物とは違い非常に幅と長さのある生地のため加工には広い机を使用します。市松模様は昔から持っている非常に大きな型を使い摺箔加工をしました。
本来は市松模様を端から端まで繋げていく型を使用しているのですが、サリーのような生地が大きく生地目も見にくいような商品で、市松模様のような少しでもズレが生じると目立ってしまうような柄を無理に繋げていこうとするのは危険ではないだろうか?と相談した結果、あえて市松模様をずらすことでズレのリスクを排除するとともに、単調な市松模様にリズムを与えることにしました。
写真では分かりにくいですが、蝶には金線描きも施されております
使用技法
摺箔(すりはく)
金線描き