田中金彩工芸 TANAKA KINSAI CRAFT

Works制作実績

京手描友禅の金彩制作実績です。

金彩桐箱『銀煙』

Share

現在では京友禅でほとんど使用されることのない「水衣」と呼ばれる加工方法で煙を表現した金彩桐箱『銀煙』


この加工技術を開発した職人はすでに亡くなっており直接技術を学ぶことは不可能な状態になっている。当工房はかつて多くの金彩職人が同じ図案を用いて、それぞれが加工を施した「金彩加工見本」を譲り受けている。それに加えて当工房は多くの着物の修繕を受けるなか、かつて水衣加工を施された着物を修繕という形でお預かりする機会があり、その際に撮影した多くの資料を保有している。
今回の金彩桐箱はそれらの資料からかつての職人の技術を研究し復活させることを目指して制作された作品でもあります。



本来は正絹に加工を施す金彩の技法を木材に転用するにあたり、独自のブレンドで作り上げた定着剤を使用。強い定着力と擦れに対する堅牢度をできるだけ上げることで多様なものに加工可能な定着剤を用いて加工いたしました。

少し立体的に仕上がるように加工を施すことで、まるで桐箱に刺繍が施されているかのような質感を表現いたしました。

使用技法

金線描き(水衣)

使用材料

・銀粉
・木材用定着剤

TEL 075-821-0873(受付時間 平日9:00〜19:00)

制作のご相談・ご質問、ワークショップのご依頼等がございましたらお気軽にお問い合わせください。